文在寅は「最悪」だったが、「もっと悪い韓国大統領」が誕生するかもしれない

2022.02.10

1: きつねうどん ★ 2022/02/10(木) 12:29:59.43 ID:CAP_USER
文在寅のあきれた「新年演説」
韓国の大統領選挙がいよいよ近づいてきた。

過去2年間は世界規模で新型コロナに翻弄されてきたが、コロナの対応をめぐり各国首脳の手腕に対する評価が分かれるなど試練続きの2年であったといえる。

韓国でも当初は「K防疫」と称したコロナ対策が国外からも注目を浴びたものの、長期にわたる規制と緩和の繰り返し、ワクチン接種の効果を強調して「ウィズコロナ」を開始したものの、過去最大の感染流行となるなど国民の疲れも限界を越えている。

そんな中で、文在寅大統領は新年に先立ち行った演説で、自身の功績を称賛するかのような国民の思いとはかけ離れた発言で聴衆を唖然とさせた。

本来であれば「次の大統領に期待したい」というところであるが、国民にとっての苦難はむしろこの大統領選挙が終わってからと言えそうな状況だ。

定期的に発表される大統領候補者達の支持率に対する世論調査では、与党「共に民主党」の李在明（イ・ジェミョン）氏と野党「国民の力」の尹錫悦（ユン・ソクヨル）氏の2人が有力候補として伝えられるものの、現在まで2人の支持率は僅差で拮抗している。

しかし、裏を返せばそれは決して2人の候補に支持が集中し好戦的な戦いをしているということではなく、与党と野党の候補者の中からということで「仕方なく」どちらかの候補の支持を回答しているとも言える。

どっちもどっちの「不正＆疑惑まみれのドロ試合」
ここまでの選挙戦の状況が伝えられる中で度々指摘されているのが、両候補者の自身や身内など周辺のスキャンダルばかりがクローズアップされているということである。

特に李氏の場合は甥の過去の殺人事件から、長男の違法賭博と買春疑惑、大学入学や就職における不正疑惑に加え、実兄の李在善（イ・ジェソン）氏の遺族によって明かされた李氏との関係や葛藤を綴った「グッバイ、李在明！」という著書の発行をめぐって、与党側が「公職選挙法に反する」として出版の禁止を求めた仮処分を申請した騒動も起きている。

一方の野党候補の尹氏についても妻の金建希（キム・ゴンヒ）氏の学歴における虚偽疑惑が発覚し、結果的に尹氏側はこれを認め、妻の金氏が国民に向けた謝罪会見が行われた。

与野党共に相互のスキャンダルをここぞとばかりに口撃し、当事者達は「息子は私とは別の他人だ」（李氏）、「大統領選挙では大統領夫人を選ぶのではない」（尹氏側）と、それぞれ支離滅裂とも言える弁明を行い火消しに躍起となっている。

そして、多くの人から大統領選挙についての本音として聞かれるのは、「李氏、尹氏の候補もどちらも選びたくはない。しかし、スキャンダルの多さから言えば尹氏の方がまだマシにも見えるが、尹氏の政治的な手腕や政策については未知数であり、そうなると李氏を仕方なく選ばざるを得ない」という意見である。

李氏に対する強い不信感はあるものの、やはり、政権の舵取りをする者となれば知事を務めて政治に関わりを持っている方が、少しの望みはあるかも知れないと言ったところであろうか。

自国のリーダーを自身の投票によって選べる状況にありながら「選びたい候補者がいない」ということは適材適所な人材が不足していること、選挙そのものが「国民のためのもの」というよりも「権力闘争の場」と化している深刻な現状があると言える。

2: きつねうどん ★ 2022/02/10(木) 12:30:09.55 ID:CAP_USER
同じ轍を踏むのか
韓国の大統領選挙で印象に残るのは前述のような「スキャンダル合戦」による泥仕合や、土壇場に来ての候補者の交代であり、最後まで「何が起こるかわからない」というのが常であると言える。

スキャンダルの多さや、品格への疑問は李氏が大きいと言えるが、絶対的な不利に陥ってない背景には、対する野党候補の尹氏の周辺の不協和音が日に日に強まっていることがあり、尹氏の立候補継続が危ぶまれる程の事態にまでなっているということである。

尹氏の選挙運動をサポートする選挙対策委員会、さらには野党党首の李俊錫（イ・ジュンソク）氏との不和が度々表面化し、1月5日には選挙対策委員長の金鍾仁（キム・ジョンイン）氏が委員長の座を退くことを表明、尹氏の選挙対策委員会は空中分解した。

さらに、ここにきて、中道系野党で度々、大統領選挙に挑戦している安哲秀（アン・チョルス）氏の支持率が上昇しており、尹氏側の混乱が長期化すれば、尹氏が大統領候補を降板し、代わって安氏が野党超党で候補に上がるという見方も出始めている。

「裏切り」の文在寅
保守派の野党にとっては折角の政権奪還の機会であり若年層からの支持もあるものの、内紛による混乱が李氏との差を広げ不利になる印象が否めなず、今後、どのような対応を行うのか注目されるところである。

5年前の大統領選挙では当時の朴槿恵前大統領の友人を国政に介入させた疑惑に端を発して、国民が朴氏の退陣を求めた「ロウソク集会」と呼ばれる大規模な運動に発展した。これにより、右派は失墜し、左派であった文氏が圧倒的な強さで当選を果たした。

「朴氏に期待しながら裏切られた。だからこそ、次の大統領は国民を裏切らない人に」という思いが強かったはずであり、文在寅氏への期待も大きかった。しかし、蓋を開けてみればどうであろう。

この５年間で文政権が残したものとは、雇用政策、不動産政策の失敗により国民の生活をさらに苦境へと追い込んだこと、外交面を見れば「不買運動」などによるかつてない日韓関係の悪化を招き、北朝鮮との関係も後退しながらも頑ななまでに従北の姿勢を貫くなど、マイナス面しか目につかないのが現状である。

雇用や不動産政策でまともに直撃を受けた若年層からは「文氏を信じて投票したのに結局は裏切られた」という嘆きの声が聞こえて来る。

韓国「最悪のシナリオ」が幕を開ける
そして、今回の大統領選挙では候補者達を前に「投票したい候補者がいない」と言いながらも、前述のように李氏を選ぶしかないという流れになればどうなるのか。

仮に李氏が大統領に当選すれば、威勢の良さや行動の大胆さはあるものの、現時点でもこれだけのスキャンダルが際限なく湧き上がってくること、日本や米国を挑発するかのような発言を行っていることを見れば、円滑な政権運営はおろか経済や外交など様々な面において朴氏や文氏以上にマイナスとなり最悪のシナリオとなることも予想される。

「大統領にふさわしい人材がいない」ということも問題ではあるが、それ以上に、国民が過去を教訓にしないことも問題であろう。大統領選挙に限らず、過去の経済危機など国を揺るがす出来事が起こる度に国民は嘆き悲しむ姿を見せてきた。

しかし、そこから反省や学びを見出そうせず、常に「国が悪い」という主張で終わらせる国民にも責任があると言え、幾度同じ轍を踏めば気が済むのかと思うとともに、「韓国にとって民主主義とは何なのであろうか」ということを考えさせられる。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/91181